今日は目黒区美術館に「遊びの中の色と形展」を見に行く
展示内容は「子供の玩具」、積み木・木の人形など、
しかし、ただの子供の玩具ではなく、展示品は「子供」だからといって馬鹿にせず
子供の、単純だが表現性の広い積み木などを本気でデザインし、万人に愛される、
玩具としてだけでなく、置物として飾っても見栄えがする物が多く
非常に密度が濃かった。

「ただの玩具ではない」の一つに[セフスピース]という積み木がある
リボン型で１１０度切れ込みがはいっておりリボンの先はとがっている。
そして、それのこだわりが、木の材質・木目・色の違いによってそれぞれに適した色が塗られる
実際の展示にそれぞれの色に塗られる木の展示もあったが、ぱっと見ではどれも「同じ木」にしか見えない
そこにこだわりを感じた

もう一つ、これは彫刻としてこれを攻めたら面白いとおもったのが
アントニオ・ウィターリの動物の人形（置物・木彫刻ともいうか？）が個人的に非常に気に入った
まずぱっと見の形が美しい、動物を少々抽象化した形なのだが、意味も無く簡単に作りたいから
抽象化した形でなく、抽象化することによってその動物の本来の美しさが一層極まるように作られている
あと、木製なんだが、木のさわり心地が非常にまろやかで、思わずしばらくスリスリと触りたくなる質感・形をしている
子供の玩具でなく、正直置物（一つの彫刻作品）として展示しておきたいぐらいのクオリティだ
しかし、多分それではこの動物人形は不完全なんだとも思う
確かにこれは形も表現も美しい、しかし、これは一つの玩具（子供向けの人形）でもある
子供が『それ』を使って遊ぶことによって『それ』は完全となる
今回の展示で僕はそう感じた
そして、子供がそれで遊ぶことによって『作』品の完成にもつながるし
何よりこういう『美しい物』で遊ぶことも、子供には重要だと思う
特に最近は小さい時からゲームばっかやって、アホに育つ子供が多い
僕は幸運にも、小さいころはゲームなど無く、外で遊ぶか模型作りをしていたおかげで
アホにはならなかったが馬鹿にはなってしまった
まあ、何にしろこういう良い玩具で遊ぶことは今後大人になった時に何かしら影響すると僕は思う
自分にもし、子供ができたらこういうものを買い与えたい。






他の展示品も非常に良く、勉強に　なった
もっと色々と書きたいが、眠いのでとりあえずここまでにしておく。